テレビ、音楽、インターネット

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久保みねヒャダが終わって悲しいけど、いいとも!イズムを感じられた話

久保みねヒャダこじらせナイト レギュラー放送最終回 / フジテレビ

始まりがあるものには、終わりがある。そして、テレビバラエティは、ドラマや映画と違って明確な区切りがなく、ある意味で残酷なものである。かつて、「笑っていいとも!」最終回で SMAP の中居さんは、そう語りました。その言葉が思い出される場面もありつつ、少し感傷的にもなったけれど、それでも、平熱の、レギュラーコーナーで終わったこの最終回は、「いいとも!」イズムを最も正当に継承する最後の番組、「久保みねヒャダ」らしいものだったと思いました。

前向きに考えよう、ということで、コンテンツとしての「こじらせナイト」を生き続けようとする姿勢が3人らしくて建設的で素敵だなと思いました。アルタでライブとかね、地方の公民館で、とかね。個人的には、豊島区の文化創造センターとかでやってほしいなぁ。久保先生も近いだろうし笑。投書しよう。いや、でも、ホント、こうして、なんらかのかたちで続けようとする姿勢は、視聴者として、ものをつくる者として、とても励まされるし、これまで応援、、というか、楽しみ続けてきて、面白がってきてよかったなぁと。救われる気持ちになりました。

この番組が終わることの功罪や、改編期恒例のフジテレビ批評みたいなものは、色々なところで、見られますし、やっぱりフジテレビ好きとしては思うところもありますけれども、究極的には、面白いコンテンツを面白がることしかできないと思っているので、これからも前向きにそうしていきたいと思います。とりあえず、最終回の特大号を楽しみにしておきます。

チャットモンチーのアイデンティティ

橋本絵莉子波多野裕文 / 橋本絵莉子波多野裕文

チャットモンチー橋本絵莉子さんと、People in the Box波多野裕文さんのデュオのデビューファーストアルバム。事前に公開されていた「トークトーク」から、こりゃすごいなぁと、思っていたんですけど、アルバム全編もえらいことになっていて。

デビュー当時から、チャットモンチーを一番好きなバンドのひとつとして挙げていたわたしですが、このアルバムを通じて、チャットモンチーっていうのはつまり、橋本絵莉子というひとの唄そのものなのだということを改めて感じることになりました。つまり、橋本絵莉子というひとが、詩を書き、唄うことが、チャットモンチーを構成する最小限の要素なのだなと。波多野さんという、いわば、そとのひとが曲を書くことでそれがクッキリと現れたのかなぁと感じました。曲というよりも、唄にフォーカスした、アコースティックな気分の曲が多かったのも、そう感じた理由のひとつなのかもなぁ。

FANTASY CLUB に救われた話

FANTASY CLUB / tofubeats

目にする感想がだいたい、“OPEN YOUR HEART” がアルバムの中で重要な役割を果たしているというもので、それは確かにそうなのだけど、やっぱり私は『CHANT #1』に救われている。 このご時世に評価される人間の要素として「気づく」能力の高さというものがあると思っていて、空気を読むにも近しいんですけど、対人感受性が強いことが素晴らしい人材の要件として定義されがちだなぁと思うわけでありまして。別にそれは人事評価がどうだとか、そういう大げさなことじゃなくて、それこそ友達とイオンのフードコードでおしゃべりしているときのコミュニケーションでも多かれ少なかれ求められるものなのではないのかなと。仲間うちで、会社で、おうちで、磨耗していくのが、この世の人々の常なのではないかなと、思ったりするわけです。 そこへきて『CHANT #1』の これ以上もう気づかないでいい 君は というフレーズは 2017 年を生きる相当多くの人を救うだろうし、こういう時代感覚と暮らす人としての感覚が tofubeats さんのうたの素晴らしいところなのだなぁと改めて考えたりしました。そして、それは『SHOPPINGMALL』にも通じるところなのでありますが。

あとは、前々からライブで聴いていて大好きだった『THIS CITY』の音源化がとても嬉しかったですし、『WHAT YOU GOT』との流れも最高でした。おっしゃる通り、流れで聴くことで深みが一層増す一枚。

あ、REDBULL STUDIO TOKYO で行われたレコ発トークイベントに幸運にも当選しまして、聴かせていただいたアートワーク周りのお話も相当面白かったです。向こう側の景色が見えるブックレット。

ヨギーズの漂流がはじまった瞬間の音楽だなと思った

WAVES / Yogee New Waves

失礼ながら、第一印象は、サニーデイ・サービスでした。以前の対談や対バンが与えた影響もあったりするのだろうか、などと感じつつ、それにしてもやはり、このタイミングの Yogee New Waves でなくては出せない音楽が滲み出ているなぁと思いました。渋谷タワーで行われたインストアにも行ったのですが、めちゃめちゃ良くて、新しい何かが始まった感が。『HOW DO YOU FEEL?』はこれから『青春狂騒曲』のようなアンセムになっていくのだろうなぁ。 ブリッツとフジロックは行く予定なので楽しみ。SLS も日帰りで行こうかなぁ。一昨年のウォーターフロント、本当に素晴らしかったからなぁ。。

考現学としてのテレビ

東京ミラクルシティー / NHK

テレビ好きの友人からタレコミをいただきまして、「東京ミラクルシティー」という番組をタイムシフト視聴しました。REGZA 最高ですね。

番組は、東京という都市をテーマに、3人の映像作家が短い作品を作る、というもので、企画としては「テクネトライ」てきなものに近いのかな。そのなかでも、3本目の「東京 GRADUATION」という作品がとても良かったです。

はじめの2本は、東京を切り取った映像素材を、音に合わせてワイプやらカットアップやらの編集で繋いだ、のどごしのいい映像だったのですけど、3本目の異色さはそのコンセプチュアルさにあったなと思いました。

作品としては、卒業式の日の様子をいろいろな女学生の視点で撮影した素材を集めて編集したもので、テクネ的に言えば、クラウドソーシングな作品ですね。卒業式という、同じ体験なのだけど、当たり前に、同じものはふたつとなくて。ひとつの同じイベントを違う人々の視点で切り取ることで、東京より今、人々の営みを採集するというコンセプトがクッキリと際立っていて本当に感動しました。それぞれの視点そのものが、ドラマなんですよね。もちろん、映像としての気持ちよさもありながら、東京という都市を、ミラクルシティーと表されるカルチャーを作り上げているのは、この、人々の営みそのもので、おおげさにいえば、この映像は生きた考現学あるいは文化人類学なのだと思いました。

あと、こういう、大規模なクラウドソーシングを成立できるのは、テレビの力だなぁとも思った。作品は番組の公式サイトで観られるみたいです。

www.nhk.or.jp

真実と虚構の狭間で進化を続けるドキュメンタル - 2016年のアダルト

ドキュメント的に面白かったものもある一方で、夢のある作品も面白かったなと思いました。好みかもしれないですけど、変態オンナものが結構豊作だったなぁとおもいました。 その変態を「キャラ」としてメタ的に料理するものも印象的でした。あぁ、それはでもある種ドキュメントだよなぁ。昔からあるジャンルではありますね。

固定バイブだるまさんが転んだ

オモシロさで選ぶなら圧倒的にコレ。このゲーム考えたひともすごいけど、映像化されるとこんなにもバカバカしく面白いのか、と。しみけんさんのキャラクターもマッチしてていいですね。友達とふたりで挑戦するっていう設定も、キャッキャした感じと恥じらう感じと 3P の賑やかさとが演出できてナイスだと思いました。3人以上だととっちらかる気がする。

ガチンコ全裸レズバトル 4

このシリーズ凄かった。こういうのって、「イッテネーヨ!」的な意地の張り合いになりがちでやや単調なイメージがあって、その強がる感じの良さも理解はできるんですが、「内緒イキ禁止」というルールを設けることによって、バトルなのに気持ちよくなることを受け入れている新しさがあってとても良いと思いました。純粋に気持ちよくなっているコを観たいユーザーにとっては革新的なバトルモノだなぁと。

AV界フリースタイルレズビアンバトル

フリースタイルブームのパロディモノは出るんだろうなぁと思っていたのですが。コレそういうノリで観始めたら、ガチガチのガチなドキュメントで震えました。あ、でもそういう「リアル」がヒップホップだよなぁという意味では作りとして圧倒的に正しい。イキのいい若手女優がベテラン勢に揺さぶられ、崩され、実力の差を突きつけられる感じが観てて辛さもあり、仲間同士でぶつかっていく青春感もあり、ステージを重ねていくにつれ成長していく物語性もあり。先輩たちの懐の深さ、本気っぷりにもグッときました。うん、青春モノかな。

ちなみに、宮崎あやさんが凄まじかったので『Wメスころがし 真性M奴隷・中出し調教』も観たんですが、こっちも凄い熱量でした。

印象的だった女優さん

  • かすみ果穂さん 👉 ラストスパートのかけ方。うれてるひとはどっちの方向に行っても凄いのだなぁと思った
  • 沖田杏梨さん 👉 巨乳方向でみられがちだけれど、この人の魅力は筋肉だなと思った
  • 水野朝陽さん 👉 バランス感覚。TOHJIRO 解禁なド M モノも、痴女モノも、素人モノも、いいかんじなかんじ。
  • 向井藍さん 👉 AV OPEN のやつがよかったのだけど、他の作品からも、とても真面目なひとなんだろうなぁというのが伝わってきて良い
  • 跡美しゅりさん 👉 あの感じの S キャラはなんだかわからないけど、新しいなと思った。のびしろに期待
  • 春原未来 👉 広義の変態枠を確固たるものにしていて凄いなぁと思った

日本語ロックの新世代 Hump Back がキテる - 2017年1月の音楽

いろんなとこで2016年のディスクレビューが出たりしてるなかで、キャッチアップしながらよかった曲など。

サーカス / Hump Back

わたし、もう10年近くチャットモンチーのファンやってまして。で、チャットモンチー以降のガールズバンドみたいな文脈で語られるバンドって結構出てきたように思うんですが、どうもしっくりきておらず。で、で、Hump Back のこの『サーカス』は、ここにきてガツンときた!って感じの曲でした。メロディーラインとかリフもそうですが、私的には拍子がグイグイ入れ替わったり、ベースがメロっぽく上下したり、変則的なリズムとか、そういう橋本さんの変態性に近いものを感じざるをえないわけなんですよ!ていう。しかも別に古い感じもないしなぁ。 これ CD 欲しいんですけど、タッチの差でタワレコ完売。ヤフオクでは 10k 。ううむ。とりあえず、近いうちにライブ観たい。

月まで / Hump Back

そんなわけで、別の曲を聴いてみたら、なるほど。私の認識はある意味で間違っていたなと。つまり、チャットモンチーコピーバンドとして始まてはいるが、それのアップデートなどではもはやなく。ゼロ〜テン年代のあらゆる日本語ロックですくすくと育った素晴らしき若者たちだった。こっちはタワーでアルバム買いました。

OCTAGON PLAZA / PZA

EYESCREAMフルカワミキさんがセレクトしてたやつ。他のひとのやつもいくつか買ったり聴いたりしたけど、結局コレをいまのとこ一番リピートしてます。聴きやすいし、ちょうどよい温度感で、確かにいつ聴いてもしっくりくる。Vaporwave っていうとカットアップが激しめなドンキンしてるイメージもあったんですけど、どちらかというとチルな方向で素敵に聴けました。 https://macplus.bandcamp.com/album/octagon-plaza