テレビ、音楽、インターネット

テレビ、音楽、インターネットについてだべります

ディスプレイの力 - 2016年の YouTube ①

2016 年は 4K テレビを買ったのですが、テレビで YouTube を観ると、これまで iPhoneiPad で観ていたものは一体何だったのかと‥‥。同じものでも、大きくすることや解像度を上げることで体験や印象が全く変わるのは面白いなぁということを感じる昨今。いろんな環境で観た YouTube から印象的だったものを。

ハイテンション / AKB48、サヨナラの意味 / 乃木坂46

48グループと46グループの戦略の違いがとてもよく感じられる。90−00年代のハロー!プロジェクト楽曲感があるのも好きですが、『ハイテンション』はとみにマス感が強いというか。つまり、みんなが踊れるレベルの振り付け、エキストラによるダンス、画面の圧力。で、ラストカットの視聴者への投げ方も、「踊ってみた」を意識しているのだろうなと勝手に思ったり。一方で、『サヨナラの意味』の方はショートフィルムになっていて、映像表現も含めて作品の世界観なのだという位置付けが感じられます。マーケティングツールと映像作品、という好対照な住み分けが綺麗にできているなぁと思った次第。

youtu.be

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世界には愛しかない / 欅坂46

で、その「46の系譜」を受け継ぐ映像をバンバン出してくる欅坂なのですけど、いまこの瞬間を輝き走り続ける彼女たちと渋谷を重ね現在(いま)を切り取った『サイレントマジョリティー』ももちろん好きですが、個人的にはこっち。やっぱりドローンを使ったカメラワークと北海道のひらけた大自然のコンボによる映像の圧倒的な気持ちよさがすごい‥‥。これやっぱりテレビの力も大きいのだろうな。 そうそうそれと、「個人PV」は予告映像はちょこちょこ見ていたんですが、『二人セゾン』で初めて盤を買いまして。なのですが、720p な DVD に収録された映像より、YouTube の方が圧倒的に高画質で、私は一体なにに金を払っているのだ‥‥という気持ちになりました。

youtu.be

RUN and RUN / lyrical school

イデアにはもちろんうおー!と思ったんですが、一切の妥協なく、ダミーのそれっぽいアプリとかじゃなくてちゃんとリアルな挙動をベースにここまで気持ちよく観られる作りがスゲェなぁ、と。ヒップホップに大切なのはリアルよね。現実を含めて、レイヤーをいったりきたりするのもギミックが効いてて飽きないです。

vimeo.com

はたらくことと映画 - 2016年の映画

ふだん、映画を観ない私ですが、2016年はわりあいよく映画館に足を運んだように思います。とはいっても、両手で数えられるくらいの回数なのですが。

シン・ゴジラ

公開初日に TOHO 新宿で 4D 、立川爆音上映、バルトでもう一回、と珍しく繰り返し観た映画でした。初回のあとはパンフレットを買い、大人の社交場ルノアールで読みふけりました。映画のミニマルさと演出の加速度がシンクロして本当に気持ちよく清々しい映画でした。「巨災対」がはじめに会議するときの会議室を設営するカメラワークとあの曲の入り + 会議を重ねるに従って加速する曲のアレンジがたまらなく好き。たぶん、4K BD で買います。 あと、『シン・ヱヴァ』もそうですけど、中二的なオタクゴコロのくすぐり方と、観た人が語りたくなる力は凄いなぁ。ゴジラシリーズとして、とか、庵野演出が、とか、震災が、とかいくらでもあるし、それがなくとも楽しめる。

君の名は。

ストレートな見方でいうと、あんまり刺さらなかったんですけど、RADWIMPS の PV としての完成度は圧倒的だなと思いました。と、いうことはある部分で刺さったのだろうなぁ。男女の青春譚にある種の憧れがあるのでしょうな。 アニメ映画をあまり観ないのでアレなのだけど、オープニングが入る感じ、なんだかすごくよかったなぁ。曲もあるけど、一番アガッたポイントでした。ワクワク感大事。

何者

これは、単純に、喰らった。自意識に殺されるなんて表現がありますけど。 あとやっぱり川村元気氏が気になるなぁと。「『これ、誰のですか!?』と叫ぶ。それが僕のやっていること」と語ってはいるけれど、その振れ幅がもう意味がわからない。 news.yahoo.co.jp

SCOOP!

ただの大根仁ファンということを自覚した。やっぱり、頑張って働こう、という気持ちになる作品を作るかただなと思った。というか、たぶん、職業映画づくりが巧みで、なぜなら大根さんも一流の作家でありつつ題材に対するリスペクトが多分にあるからなのだろうなぁと思いました。ディテールの作り方含めて本当に素晴らしかったです。 それと、福山雅治というひとが気になった映画でもありました。『夜の巷を徘徊する。』特別編とかね。

暮らしと虚構のテレビ - 2016年のテレビ ①

2016年は映像が面白かったなと思いました。テレビはもちろんなのですが、私としては珍しく、しかしミーハー的には当然のように映画をそれなりに観に行きました。あと、オンラインの映像、YouTubeNetflix も、意識して観たなぁ。よかったと思った映像について書き残しておきます。

マツコ会議 / 日本テレビ

日テレの悪いところがマツコさんによって昇華されている素晴らしい番組。面白く "してやる" 的空気や、記号として扱ういやらしさ、過剰演出編集、ご都合主義が、「会議」という見せ方とマツコさんの仕切りで、スタッフも含めてまるごとコンテンツになってしまうのはとても今っぽいし、マツコさんの凄みがまざまざと出ているなぁと。とかそんな面倒なことを考えずとも、毎回、正当に爽快感があって面白いです。ゴールデンでの泡パーティー中継とか珠玉でした。個人的には原宿渋谷 × 地方の若者二元中継シリーズが好きです。

27時間テレビフェスティバル / フジテレビ

木月さんが総合演出だった回。特有の柔和さが番組全体に出ていて新しい27時間テレビになったなぁと思いました。個人的な一番の発見は『強い気持ち・強い愛』の再発見だったわけですが。私は通しで全部観るタイプなのですが、このご時世、そんな人はいるはずもなく。たまたまテレビをつけたときにやっていたコーナーを眺めるか、話題になった部分を YouTube でつまむか、な視聴スタイルが多勢だと思うんですよね。そんななかで、リレー MC っていう構造は確かに祭り感、テーマ性、コンセプチュアルさからはちょっと離れますけど、観やすいという意味でいったら理にかなってるよなぁと思いました。バイキング〜グッディみたいなクロストークがあったらもっとよかったかもなぁ(ウンナンの絡み観たさ)。

TERRACE HOUSE / Netflix

もうホント、コレのために契約してると言っても過言ではないテラスハウス for Netflix 。なんと言っても東京シーズン終盤の「リアリティーショー」っぷりが凄くて最高でした。台本あるなしを超越した面白さ。あのふたりは一生あのイメージで暮らしていくのだろうし、虚実の境が融ける瞬間が観られるテレビ(-コンテンツ)は(残酷だけど/だから)ゾクゾクするしおもしろいんだなぁ、と。で、このあとに、「トゥルーマン・ショー」を Netflix で観たんですけどね。そのはなしはまた別の機会に。

The Get Down / Netflix

Netflix オリジナル作品。海外のドラマをちゃんと観たのは『24』のシーズン3が最後とかな気がしますけど。70年代のニューヨーク サウスブロンクスでヒップホップが生まれるその瞬間を描いたドラマっていう、題材も大きいですが、曲の圧倒的なカッコよさも最高でした。サントラ買った。2017年、続きの配信が楽しみ。これ観てて、「街」で暮らしてる人々の「ドラマ」が私は好きなのだなぁと思いました。