テレビ、音楽、インターネット

テレビ、音楽、インターネットについてだべります

考現学としてのテレビ

東京ミラクルシティー / NHK

テレビ好きの友人からタレコミをいただきまして、「東京ミラクルシティー」という番組をタイムシフト視聴しました。REGZA 最高ですね。

番組は、東京という都市をテーマに、3人の映像作家が短い作品を作る、というもので、企画としては「テクネトライ」てきなものに近いのかな。そのなかでも、3本目の「東京 GRADUATION」という作品がとても良かったです。

はじめの2本は、東京を切り取った映像素材を、音に合わせてワイプやらカットアップやらの編集で繋いだ、のどごしのいい映像だったのですけど、3本目の異色さはそのコンセプチュアルさにあったなと思いました。

作品としては、卒業式の日の様子をいろいろな女学生の視点で撮影した素材を集めて編集したもので、テクネ的に言えば、クラウドソーシングな作品ですね。卒業式という、同じ体験なのだけど、当たり前に、同じものはふたつとなくて。ひとつの同じイベントを違う人々の視点で切り取ることで、東京より今、人々の営みを採集するというコンセプトがクッキリと際立っていて本当に感動しました。それぞれの視点そのものが、ドラマなんですよね。もちろん、映像としての気持ちよさもありながら、東京という都市を、ミラクルシティーと表されるカルチャーを作り上げているのは、この、人々の営みそのもので、おおげさにいえば、この映像は生きた考現学あるいは文化人類学なのだと思いました。

あと、こういう、大規模なクラウドソーシングを成立できるのは、テレビの力だなぁとも思った。作品は番組の公式サイトで観られるみたいです。

www.nhk.or.jp