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打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか。を観て、大根仁さんの “再構成力” の高さを改めて感じた話

打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか。

映画を観た直後の感想は、正直、どう話したらいいかわからない。でした。面白いか面白くないかで言ったら面白かったんですけど、これについて喋るには、なんかこれたぶん、大きな前提が自分には抜けてるなと思った感覚‥‥。

言ってしまえば、タイムリープものの青春冒険譚なんですよね。もしも、の選択肢を遡ってやり直していくことで、ボーイミーツガールが転がっていく。ただ、壮大なミッションがあるとか、強大な敵がいるとかではないわけで、万人ウケするかで言ったら全然そうじゃないんだろうなぁとは思いました。そういう意味で、人に強くオススメするほどかと言われると、う〜ん、と。

で、原作も観たことがなかったし、これは観てみたら、また何かしらの感想がうまれるのかなぁと。思ってインターネットしてたんですけど、このあたりの記事を読んで、腑に落ちた。

realsound.jp

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それで、大根仁というひとは、再構成がめちゃめちゃ高いよなぁということを思い出した。原作モノのイメージが強いけれど、どれも映画やドラマとして、映像にするならどうするか。限られた時間に展開をどう収めてどのエピソードを切り取るか。そういう構成の力が凄く高いよなぁと思っていたし、逆に言えば、原作や文脈を知っているほど、やっぱり面白みが重層的になるよなぁ。もちろん、普通のエンタメとして観て面白いのが前提なのだけど。

『民生ボーイ』は初日に観て、こっちは原作もチェック済みなのだけど、その潔い映画向けアレンジの手腕が発揮されていて、色々な散らばる要素をひとつひとつ整理して、具象化してみせる天才さはよく出てました。映画先で観たんですけど、もちろん単体でも面白かったです。

あと、この映画レビューの解釈、面白かった。文脈に気付けるかどうか、というくだりは、「消費のクリエイティブ」をおすそ分けできてて素晴らしいなぁ。

ユリイカの大根さん特集も面白そうだったので買った。ゆっくり読もう。